2017年2月アーカイブ

Geo Furnace

今回は弊社で導入しているジルコニアファーネスのご紹介です。現在3台のファーネスを焼成品(ジルコニア)の内容によって使い分けています。

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<導入ファーネス>
mihm HTスピード 2台 (名南貿易)
Geo ファーネス  1台 (ジオメディ)

元々HTスピード2台で使い分けをしていました。ミリング後のジルコニアをそのまま焼成する場合と、焼成前の着色リキッドをジルコニアへ着色して焼成する場合とでファーネスを分けていました。分けることで着色リキッドの色が一緒に焼成するジルコニアへ影響することを防止、また着色リキッドでの焼成はマッフルを痛めることもありファーネスを使い分けています。
HTスピードは一番大きなサイズのファーネスですが、フルマウスのような大きなケースがある場合は焼成ステージの大半をフルマウスのジルコニアが占めるため、一度に全てのジルコニアを焼成することが出来ないことがありました。焼成スケジュールが異なるジルコニアも使用しているので、その場合もファーネスを別にする必要があるので2回に分けることになります。

焼成スケジュールが異なるのは特に作業的に厄介ですね・・・

ジルコニアの焼成はざっくりですが開始から完了までだと8~10時間ほどかかり、2回に分けて焼成するということは製作日数が1日遅くなってしまうということになります。また、ジルコニアフレームの製作は100%の確率で成功するわけでなく、スキャニング、加工、焼成などで偶発的にエラーが生じて再製になる場合もあり、1日をロスすることはかなりの負担になっていました。そこで新たにファーネスの増設を決めました。
HTスピードをまた増設となるとかなりの費用となるうえ、そもそもそこまでのファーネスはこれ以上いらないので、少し小型のものを探していました。そのタイミングで株式会社ジオメディから発売されたのが"Geoファーネス" 小型で100V仕様、スケジュール登録も4パターン可能、価格は定価で120万!!サイズ的にフルマウスなど大型のケースは焼成できませんが、セカンド、サードファーネスにこれ以上ない条件w 少数歯のジルコニアをまとめて焼成するのが一番の目的でしたのでこれなら申し分ないと思い即導入しました。
使用した感想は"良く焼ける! 予想以上の数を一度に焼成できる!"導入して正解でしたw
既に1台お持ちで2台目を検討されているならほんとおすすめのファーネスです。

<お問い合わせ>
株式会社ジオメディ
Tel : 092-409-4050
mail : info@geomedi.co.jp

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操作はタッチパネル

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焼成皿は2段積みまで可能

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30歯以上を1回に焼成可能

余談ですが、ジルコニアを焼成してジルコニアが黄色く黄変する時が稀にあります。これはファーネスのヒータエレメントに使用されているモリブデンが黄変する雰囲気を作ってしまうことが原因のようです。その回避方法としてはこまめにパージング(高温での空焚き)を定期的にすることで回避することができます。ヒーターエレメントを新品に交換するという手もありますが、HTスピードのような大型だと100万近く費用がかかるそうです・・・・(汗)
以前と違いジルコニアファーネスも様々なものがでてきて普及が進んでいますが、購入の際は修正費用などアフターサービスも考慮したほうがいいですね。ジルコニアを製作する際には必ず必要となる機器ですので代品などの有無は特に重要なところです。

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